【LD子育て】ワーキングメモリの壁:タオルの行方と上書きされるミッション

【LD子育て】ワーキングメモリの壁:タオルの行方と上書きされるミッション

長男(9歳、LD)をサポートする中で、私が最も難しさを感じるのが、彼の「ワーキングメモリ(作業記憶)」の特性です。

専門的な言葉ですが、簡単に言えば、「一時的に情報を保持し、それを使って作業を遂行する能力」のこと。システム管理者として言えば、彼の脳内ではメインメモリ(RAM)の容量が極端に少なく、すぐに情報がオーバーフローしてしまいます。

この特性が日常で最も顕著に現れるのが、私からの「ちょっとした頼みごと」です。

ある日のこと。「ごめん、2階の部屋にあるタオルを取ってきてくれる?」と、ごく簡単なミッションをお願いしました。

長男は「わかった!」と元気よく階段を上り始めます。

しかし、階段を上りきったあたりで、彼の頭の中では異変が起きています。彼の記憶にある情報は、もう「タオル」という具体的なタスク名ではなく、「パパに何か頼まれた」という曖昧な残像になってしまっているようです。

そして、部屋に入る手前。ふと目に入ったのが、お気に入りのおもちゃのパッケージやゲームソフトです。

この瞬間、「タオルを取ってくる」というタスクは、別のもっと強い刺激である「遊びたい」という衝動によって、瞬時に上書きされてしまいます。長男の脳内で、強制再起動がかかったような状態です。

結果、彼はタオルを手にすることなく、おもちゃを手に取り遊び始めてしまうのです。

「あれ?タオルは?」と私が声をかけると、彼はハッと我に返るどころか、視線を反らし、「わからん」と不機嫌そうに答えます。彼からすれば、なぜ怒られているのか理解できず、防衛的になってしまうのでしょう。わかってはいるけど、こちらも人間、腹が立ち怒ってしまいます。

わかってはいるんです。これは彼がサボっているわけでも、反抗しているわけでもありません。彼の脳内で、頼まれごとという情報が、外部の刺激という名の新しいアプリケーションに瞬時にクラッシュさせられてしまう。これが、彼が日々直面しているワーキングメモリの「壁」なのだと痛感します。

この特性を理解するまで、「なんでこんな簡単なこともできないんだ」とイライラしてしまったことが、正直何度もあります。特性を知ってからは、私自身が「一度に一つの情報しか与えない」「視覚的なヒントを使う」など、指示の出し方を工夫する必要があるのだと学びました。


しかし、学んだだけでは乗り越えられないのが現実です。

わかってはいるんです。理論は頭に入っている。でも、5人兄妹の朝の準備、3人の保育園送迎、仕事の疲れ……。システム管理者として「冷静にタスクを管理せよ」と頭では命じても、そんな小さなことにまでわざわざ気を回す余裕なんて、正直ありません。

結果、知識があっても、またイライラを繰り返す毎日です。

このブログは、そんな「わかっちゃいるけどできない」という壁にぶつかり続ける、一人のパパの正直な挑戦の記録です。次の記事では、そんな私がいわゆる普通を諦め、なんとか長男をサポートするために「やめたこと」と「本当に効果があったこと」についてお話しします。


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次の記事では、そんな私がいわゆる普通を諦め、なんとか長男をサポートするために「やめたこと」と「本当に効果があったこと」について、具体的なエピソードを交えながらお話しします。

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