子供の癇癪ってどう対処したらいいの?

子供の癇癪、どうすればいいの?5児の父が語る、手探りの奮闘記と抑肝散の可能性

「キーッ!」という甲高い声と共に、床に転がりながら手足をバタつかせ、泣き叫ぶ我が子。時計を見ると、もう30分、いや1時間近く続いているかもしれない――。

もしあなたが今、そんな光景を目の当たりにして途方に暮れていらっしゃるなら、私も全く同じ気持ちで日々を過ごしています。私は5児の父。毎日が怒涛の子育てですが、中でも次女の癇癪は、正直なところ「手に負えない」と感じてしまうほどです。

「なんでこんなに感情を爆発させるんだろう?」「私の育て方が悪いのかな?」「いつになったら終わるんだろう…」

そんな自責の念や疲労感で、心も体もクタクタになる日もしばしばですよね。この記事では、私たち夫婦が次女の癇癪とどう向き合い、どんな対処法を試してきたのか。そして、ある漢方薬との出会いが私たちにもたらした変化と、そこに潜む課題について、包み隠さずお話ししたいと思います。

どうか、この記事が、今まさに子供の癇癪で悩んでいるあなたにとって、少しでも心が軽くなるきっかけとなれば幸いです。


目次

  • 我が家の次女、その癇癪との壮絶な日々
  • 救世主となるか?漢方薬「抑肝散」との出会い
  • 抑肝散の効果は本当だった!でも、常用するには気になる点が…
  • 小児科への相談、その一歩を踏み出せない理由
  • 癇癪への理解を深める:子供の気持ちと親ができること
  • 一人で抱え込まないで。サポートを求める大切さ
  • まとめ:完璧な親でなくても、きっと大丈夫

我が家の次女、その癇癪との壮絶な日々

我が家は、上は中学生から下は保育園児まで、元気いっぱいの5人兄弟が暮らしています。賑やかな毎日を送る中で、私たち夫婦の頭を最も悩ませているのが、次女の癇癪でした。

彼女の癇癪は、本当に突然やってきます。例えば、お友達のおもちゃを借りられなかった時、自分の思い通りにいかなかった時、気に入らないものがあった時など、きっかけは些細なことばかりです。しかし、一度火がついてしまうと、その感情の爆発はすさまじく、まるで竜巻のように周りを巻き込みます。

「ぎゃあああああああ!」と泣き叫びながら床に転がり、手足をバタバタさせるのは日常茶飯事。時には、周りの物を投げつけようとしたり、衝動的に姉妹を叩いてしまうこともあります。私たち夫婦がどんなに言葉でなだめようとしても、抱きしめようとしても、彼女の耳には何も届かないかのようです。興奮状態が収まるまで、ゆうに1時間はかかることも珍しくありませんでした。

長女や長男が幼い頃も、もちろん癇癪はありましたが、次女の場合はその頻度と激しさが群を抜いていました。

「どうしてこんなに違うんだろう?」
「私たち親の接し方が何か間違っているのだろうか?」
「このままでは、他の兄弟たちにも悪影響が出てしまうのではないか?」

そんな思いが頭の中をぐるぐると駆け巡り、夫婦で途方に暮れる夜も少なくありません。私自身も、仕事から帰ってきてからの「癇癪スイッチ」が入った娘と向き合う時間は、正直なところ心身ともに疲弊してしまいます。どうにかして、この状況を打開したい――その一心で、私たちは手探りの日々を過ごしていました。

救世主となるか?漢方薬「抑肝散」との出会い

そんな折、友人の子育て経験談やインターネットでの情報収集をする中で、ふと目に留まったのが「抑肝散(よくかんさん)」という漢方薬の名前でした。

「子供の癇癪に効く漢方薬があるらしい」
「夜泣きやキーキー声が改善した例もある」

最初は半信半疑でした。「本当に漢方薬で、こんな激しい癇癪が落ち着くなんてことがあるのだろうか?」と。しかし、藁にもすがる思いで、まずは試してみようという気持ちになったのです。

抑肝散は、もともと神経の興奮やイライラを鎮める目的で使われる漢方薬で、特に「疳の虫」と呼ばれる子供の癇癪や夜泣き、不眠などに効果があるとされています。大人の場合はストレス性の不調や認知症の周辺症状にも用いられることがあると知り、その奥深さに驚きました。

薬局で薬剤師さんに相談し、子供にも服用できるタイプの抑肝散を購入。味見をしてみると、ほんのり苦みがあるものの、子供でも飲めそうな風味でした。粉薬を嫌がる次女に飲ませるのは一苦労でしたが、少しずつ慣れていってくれることを願うばかりでした。

抑肝散の効果は本当だった!でも、常用するには気になる点が…

次女に抑肝散を飲ませ始めてから、数週間が経った頃でしょうか。私たち夫婦は、明らかに以前とは違う変化に気づき始めました。

まず、一番驚いたのは、癇癪が「爆発するまでの時間」が長くなったことです。以前なら、些細なことで癇癪のスイッチが入り、すぐに感情をコントロールできなくなっていましたが、抑肝散を飲み始めてからは、一度深呼吸をするような「間」が生まれるようになったのです。

そして、一度癇癪が始まってしまっても、その「激しさ」と「持続時間」が軽減されてきました。以前は1時間以上続いた大声での泣き叫びが、30分程度で落ち着くようになったり、癇窶のピークを過ぎると、比較的早く気持ちを切り替えられるようになったり。

「あ、今日は以前ならもっと大変だったはずなのに、なんだかマイルドに終わったぞ?」

そんな風に感じる瞬間が増えていったのです。もちろん、劇的に「もう癇窶が一切なくなった!」というわけではありませんが、私たち夫婦の精神的な負担は格段に軽くなりました。

しかし、良い効果を実感する一方で、気になる点も浮上してきました。それは、「値段」です。漢方薬は一般的に保険適用外の場合が多く、自費で購入するとそれなりの金額になります。次女に毎日継続して飲ませるとなると、家計への負担は決して小さくありません。

「この効果は本当にありがたい。でも、この値段を払い続けて常用するのは…」

そんな葛藤が、私たちの心の中に生まれていきました。もちろん、子供の健やかな成長と親の心の平穏には代えがたいものがありますが、現実的な問題として、継続のハードルを感じたのも事実です。

小児科への相談、その一歩を踏み出せない理由

抑肝散の効果を実感する中で、私は「やはり一度、専門のお医者さんに相談してみるべきではないか?」と思うようになりました。漢方薬は体に優しいと言われますが、やはり薬は薬です。長期的に子供に服用させる上で、本当に問題がないのか、より適切な漢方薬や治療法があるのではないかと考えるようになったのです。

しかし、そこで立ちはだかったのが、妻の存在でした。

「大丈夫よ、少し落ち着いてきたし。」
「わざわざ病院に行かなくても、様子を見てもいいんじゃない?」
「病院で何か診断されるのが怖い…」

妻は、子供の癇窶が落ち着いてきたことや、子供に「病気」というレッテルが貼られることへの抵抗感から、病院受診にはあまり乗り気ではありませんでした。特に、発達に関する診断を恐れているようです。子供を思う親心ゆえの気持ちはよく分かりますが、私としては、専門家の意見を聞いて、より安心して子育てをしたいという思いがありました。

夫婦間で意見が分かれると、なかなか具体的な行動には移せません。結局、今のところ私たちは小児科や専門機関への相談には踏み出せないままでいます。これもまた、子育てのリアルな悩みの一つだと感じています。

癇癪への理解を深める:子供の気持ちと親ができること

私たち夫婦が抑肝散の効果に助けられているのは事実ですが、それだけで癇窶が完全に消えるわけではありません。大切なのは、薬に頼るだけでなく、子供の癇窶の背景を理解し、親としてできることを探していくことだと改めて感じています。

なぜ子供は癇癪を起こすの?

子供が癇癪を起こすのは、決して「わがまま」だからではありません。彼らはまだ、自分の感情を言葉で表現したり、理性でコントロールしたりする脳の機能が十分に発達していません。

  • 感情の爆発: 嬉しい、楽しいといったポジティブな感情だけでなく、怒り、悲しみ、不安、悔しさといったネガティブな感情も、大人よりもはるかにダイレクトに感じています。それをうまく処理できないと、癇窶として表れてしまうのです。
  • 欲求不満: 「あれがしたいのにできない」「これが欲しいのに手に入らない」といった欲求が満たされない時、そのフラストレーションから癇窶を起こすことがあります。
  • 環境の変化や疲労: 睡眠不足、空腹、体調不良、環境の変化(引っ越し、新しい兄弟の誕生など)も、子供の感情を不安定にし、癇窶の引き金になることがあります。

親ができること

  1. 共感と受容: 「〇〇したかったんだね」「悲しかったね」「悔しかったね」と、まずは子供の感情を受け止める言葉をかけましょう。癇窶の最中に理性的な説得は難しいものですが、共感の姿勢を示すことで、子供は「自分の気持ちを分かってくれている」と感じ、少しずつ落ち着きを取り戻せる場合があります。
  2. 安全の確保とクールダウン: 癇窶が激しい時は、まず子供や周囲の安全を確保しましょう。必要であれば、物理的に危険なものから遠ざけたり、安全な場所(クールダウンコーナーなど)へ誘導したりするのも有効です。無理に抱きしめるより、少し離れて見守ることも大切です。
  3. 普段からのコミュニケーション: 癇窶が起きていない時にこそ、たくさん話を聞いてあげましょう。「今日はどんな楽しいことがあった?」と、ポジティブな会話を増やすことで、子供は「自分の話を聞いてもらえる」という安心感を持ち、感情を言葉で表現する練習にもなります。
  4. 先回りして状況を調整: 子供が癇窶を起こしやすい状況や、癇窶のトリガーを把握し、できる範囲で先回りして環境を整えることも有効です。例えば、空腹になりそうな時間には軽食を用意しておく、刺激が強い場所へ長時間連れて行かない、などです。
  5. 親自身の心の余裕: これが一番難しいことかもしれませんが、親が疲れていたりイライラしていると、その感情は子供にも伝わってしまいます。完璧を目指さず、適度に手を抜いたり、息抜きをしたりして、親自身の心の余裕を保つことも非常に重要です。

一人で抱え込まないで。サポートを求める大切さ

私たち夫婦のように、子供の癇窶で悩む親は決して少なくありません。そして、一人で抱え込もうとすると、心身ともに疲弊してしまいます。

夫婦での協力

まずは、夫婦でしっかりと話し合い、子供の癇窶に対する認識や対処法をすり合わせることが大切です。意見の食い違いがある場合は、専門家の意見を聞くことで、夫婦間の溝を埋めるきっかけにもなるかもしれません。私自身も、妻と何度も話し合い、お互いの気持ちを共有する時間を大切にしています。

周囲の理解とサポート

祖父母や親しい友人など、信頼できる人に状況を話し、協力を仰ぐのも良いでしょう。「一時的に子供を見ててもらう」「愚痴を聞いてもらう」だけでも、親の負担は大きく軽減されます。遠慮せずに、SOSを発信することも大切です。

専門機関への相談を検討する

私たちの場合はまだ踏み出せていませんが、やはり小児科医や児童精神科医、心理士、発達支援センターなどの専門機関への相談は、非常に有効な手段です。

  • 小児科: 身体的な原因がないか、成長発達の観点からアドバイスがもらえます。漢方薬の処方についても相談できます。
  • 児童精神科・心理士: 感情のコントロールや行動面での専門的なアドバイス、必要であればカウンセリングや療育プログラムの紹介もしてくれます。
  • 発達支援センター: 発達に特性がある場合、専門的な支援や情報提供が受けられます。

「うちの子は病気じゃない」「診断されるのが怖い」といった気持ちはよく分かります。しかし、相談することは決して「子供が病気だと認めること」ではありません。専門家の客観的な視点や知識を得ることで、より深く子供を理解し、適切なサポートを見つけるための「情報収集」と捉えてみてはいかがでしょうか。

まとめ:完璧な親でなくても、きっと大丈夫

子供の癇癪に悩む毎日。その辛さは、当事者でなければなかなか理解してもらえないかもしれません。私たち5児の父も、次女の癇癪に、喜びも苦しさも感じながら日々奮闘しています。

漢方薬の抑肝散は、私たち家族にとって一つの光となり、確実に穏やかな時間をもたらしてくれました。しかし、それだけに頼るのではなく、なぜ癇癪が起きるのかを理解し、親としてできることを実践し、そして時には専門家の力を借りることの重要性も痛感しています。

完璧な親である必要はありません。大切なのは、子供の感情に寄り添い、共に成長しようとする姿勢です。そして、一人で抱え込まず、頼れる人に頼ること、専門家の知恵を借りることです。

もし今、あなたが子供の癇癪で孤独を感じているなら、どうか思い出してください。あなた一人ではありません。全国には、同じように悩み、奮闘しているたくさんの親たちがいます。

この記事が、あなたの心に少しでも寄り添い、明日への一歩を踏み出す勇気となれば、これほど嬉しいことはありません。あなたの笑顔が、きっとお子さんの笑顔にも繋がります。頑張りすぎず、どうぞご自身のことも大切にしてくださいね。


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