【LD・ASDの子育て】どこまで見守る?「ケガをしないためのルール」と親の介入基準

前回の連載では、発達特性を持つ子どもたちときょうだい児たちが織りなす「カオスな日常」と、私たちの夫婦の対応についてお話ししました。その日常で頻繁に発生するのが、激しいきょうだい喧嘩です。

今回は、私たちが家庭内で定めた**「どこまで見守るか」という線引き**、直面する**「親の感情的な壁」、そして専門家との連携**による具体的な解決策についてお話しします。


1. 7人家族の「きょうだい喧嘩」ルール:親が介入する境界線

私たちが喧嘩を見守るか介入するかを決める、シンプルな基準です。

喧嘩の状況親の対応その理由
素手でのやり合い・口喧嘩基本的には見守る**「暴力に頼らず、言葉で解決する力」**を学ばせるため。
おもちゃなどで叩く即座に介入する明らかなケガにつながる前にエスカレートを食い止めるため。
噛みつく・危険な行為即座に介入する身体的な危険が大きく、**「人を傷つけることの重さ」**を教えるため。

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2. 親の葛藤:伝わらない怒りと「手が出てしまう」現実

ルールを決めても、親が常に冷静でいられるわけではありません。私たちは、重大な失敗(長男による階段からの突き落としや目のそばのケガなど)を経験しています。

■ 伝わらない怒りと、親の限界

止めるときはやはり感情的になってしまい、つい大声が出てしまいます。さらに、怒られている長男が**「なんで怒られているか分かっていない感じ」**のときがあるため、親としては無力感を覚えます。

私たちは**「こういうことをすると怒られる」**ということを、少々理不尽であっても、長男に記憶させる必要があると考えています。しかし、特性によりその「なぜ」が伝わりきらないことが、日々苦労する最大の壁です。

■ 自己嫌悪と反省

最も辛いのは、喧嘩を止めるときに、思わずこちらも手が出てしまったりすることです。冷静さを失い、手を出した後に深い自己嫌悪と反省に陥ることは多々あります。

この経験から、「親自身が心身の余裕を失っている」状態が、家庭内の最大の危険因子であることを痛感しました。


3. 親だけでは限界:専門家と学校の力を借りる

親が家庭内で努力しても、特性に由来する力加減の調整怒りの理由の理解には限界があります。この課題に対し、私たちは「親が一人で抱え込まないこと」を再確認しました。

  • 臨床心理士への相談: 力加減の調整について、まず定期的に面談を受けている臨床心理士に相談しました。
  • 学校との連携: 臨床心理士からは、**「家庭だけでなく、学校の協力を得て一貫した指導を行うこと」**が最も効果的だというアドバイスを受け、学校と連携し、支援学級の指導を家庭での対応に活かす計画を進めています。

親が考えるだけでは対策は思いつきません。専門家の視点と、集団生活の場である学校の力を借りることで、長男自身が自分の特性を理解し、きょうだいとの健全な関係を築けるよう導いていきたいと考えています。


まとめ

きょうだい喧嘩は、親にとって常に冷静さとの戦いです。感情的になってしまい、手を出してしまうことも、発達障害児を育てる親が直面する現実かもしれません。大切なのは、それを教訓として、親自身も外部の力を借りて学び続けることです。

私たちは、子どもたちの安全を守り、この環境で「生き抜く力」を身につけられるよう、これからも専門家と連携しながら、一つずつ課題を乗り越えていきます。

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