発達障害の子を持つきょうだい児へ。心のケアと不公平感を解消した5人育児のリアル

前回の記事では、LD・ASDの長男と次男に対する具体的な学習サポートについてお話ししました。しかし、特性のある子に手をかける分、どうしても発生するのが、**他のきょうだいへの「不公平感」と「心のケア」**という、最もデリケートな問題です。

5人兄妹というカオスの中で、私たち家族が直面したきょうだい児の**「リアルなSOS」**、そしてそれに対する私たちの対応を正直にお話しします。

1. 破壊とSOSの記録:わが家の壁が語る現実

LDやASDの特性がある子だけでなく、私たちの子どもたちは全員、それぞれの方法でSOSを発信します。その結果が、わが家の**「破壊の記録」**です。

破壊行動行動の裏側(SOSのサイン)
壁や床の穴次男・次女が癇癪時に頭を打ち付ける。寝室の壁はいくつもへこんだり穴があいたりしています。
長男の破壊ストレスがたまると、壁にスプーンで穴を掘ったりノートパソコンを分解したり。
三男の破壊物をよく振り回し、お風呂の扉に穴をあけたり、おもちゃを破壊。
家中の落書き五人全員が壁に落書き。

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これは「家庭内がカオスだ」という証拠であると同時に、**「完璧な家を諦めた」**私たち夫婦の、現実を受け入れた証でもあります。


2. きょうだい児のSOS:それぞれ異なる「構ってほしい」のサイン

長男・次男に手がかかる分、他の子どもたちはそれぞれ異なる方法で「構ってほしい」というサインを出していました。

長女:寂しさのサインと自室への引きこもり

長女は小さいころ、ストレスからか、とにかく鼻くそをそこら中の壁につけていました。これは、親の注意を引くための最もわかりやすいSOSだったのかもしれません。

彼女は、奥さんのご両親に可愛がられているおかげで、たまに一人だけおばあちゃんの家にお泊りに行かせてもらい、一人っ子気分を味わうことで気分転換をしています。小さいときは帰宅時に「帰りたくなかった」と吐くまで泣くこともあり、**「自分のための時間」**がいかに重要だったかを示しています。

今は、自室にひきこもることが多くなっていますが、これも彼女なりの**「心の距離を取る」**ための防御策だと感じています。

三男:愛情を求める「タオル」への執着

三男は、なかなか抱っこしてもらえない寂しさを紛らわすかのように、寝るときは常にタオルを口に入れておかないと安心しないという時期がありました。窒息しないか心配でしたが、口から外すと起きて怒るため、そのままにしていました。

最近は口に入れなくてもよくなりましたが、今でもタオルがとにかく好きで、洗濯が終わったタオルの山があるとすぐに飛び込んでいきます。これは、彼が求めた**「安心感」の代用品**だったのだと感じています。

また、三男は長男との関わり方を**「真似」と「バトル」で学んでいます。長男は力加減が苦手で三男を殴ったり蹴ったりしますが、三男もやり返しに行き、逆に長男をおもちゃで殴って泣かせます。良いか悪いかは別として、彼はこの環境でたくましく育っている**ことの証だと思います。

次女:最も強く求める「独占の時間」

次女は最も「構ってほしい」という気持ちが強く、朝や夜中に目が覚めた時、私が隣にいないと癇窪を起こし大暴れします。

これは、日中の時間が特性のある兄たちに割かれている分、せめて寝ている時くらいはパパを独占したいという、彼女の切実な要求だと感じています。


3. まとめ:きょうだいの心を守るための「不平等」の許容

私たちは、きょうだいのSOSに対し、「全員に同じ時間を与える」という形式的な平等を諦めました。

LDやASDの子の特性対応に時間を使うことは、他のきょうだいを悲しませる不平等ではありません。それは**「家族全員の安全と心の安定」**のために必要な、戦略的なリソース配分だと割り切ることにしました。

その代わり、長女のお泊り、次女の夜の独占、三男のタオルへの執着を理解するといった、個別のSOSに対応するというスタンスを大切にしています。


次の記事予告

きょうだい児の心のケアは永遠のテーマです。次回の記事では、このカオスな環境で私たち夫婦がどうやって**「夫婦間の協力」**を維持しているかについて掘り下げます。

5人育児、そして発達障害の子育ての中で、夫婦の協力体制や話し合いのルールをどう構築し、奥さん(妻)の心の負担をどう軽減しているか、具体的な方法をお話しします。

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